若さについて

私は来年27歳になります。30歳になったらもうババアだと言われる昨今、恋人はおろかまともな友達もおらず、定職にも就いていないので当然焦っています。しかし世の中の女性は30歳を過ぎたら本当に価値は減ったり失われてしまうのでしょうか。確かに子供を産むとすれば若い方が良いです。肌も衰えてきます。でも、10・20代ではないというだけでババアババアと男性から馬鹿にされることに常々疑問を抱いています。そんな中、後数年で30歳を迎える私はどうやって生きていけば良いのでしょうか。

この前ハウルの動く城を観ました。原作を読んだことが無かったので最初に観た時はなぜソフィーが途中いきなり若くなったり老婆に戻ったりするのかよく分からなかったのですが、色々調べてみるとあれは気持ちの若さがそのまま見た目になって現れているんですね。分かりやすいのは、魔法使いの婆さんのところへお使いに行ったシーン。

始めは老婆だったソフィー。

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愛するハウルのことを語り出すといきいきした若い姿に戻ります。

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この映画を通じて宮﨑駿監督は女性は年をとったからといってその人の魅力が無くなるわけではないということを伝えたかったそうです。

海原純子さんという精神科医の方の本にも同じようなことが書いてありました。年齢関係無く、おばさんになるのは、自分に対して夢を持てなくなったり、自分の感性を磨くための投資が出来なくなった時だと。

ここまで自分が老いを恐れている原因は本当にこのツイートの通りだと思います。そう、中身が空っぽなのです。一番に考えられるのは、自分に対して夢を持てなくなってしまったこと。これまでの人生、何かに挑戦したり目標に向かって努力したこともありました。しかし、元々のスペックが低い私は悉く失敗してきました。そこで腐って自暴自棄になってはいけないと頭では分かっていても、ネガティブな感情は積もっていきました。

しかしこのツイートを見ると、「あれ、年をとることもそんなに悪くないんじゃないかな?」と思えます。暗い性格を突然変えるのは絶対に無理だし、きっとこの先も失敗の連続でしょう。でもどうして人生が上手くいかないのか分からず、ストレスにも上手く対処出来なかった昔に比べれば、少しずつ前へ進めているんじゃないかと思う自分もいるのです。

長々とつまらない文章になってしまいましたが、何を言いたいのかというと、きっと所謂「リア充」のような生活を送ることが出来なくても、流れに身を任せて少しずつ成長していければ、年をとることがいつか楽しくなるのではないかと思うのです。